エンジニアのための英語講座

英語が苦手なエンジニアのために、サイト上で手軽に勉強できる英語講座をします。

(番外編) 様々な「so」の使い方

外国映画や英語のコラムを見ていると「so」がいたるところで使われている。
これは何なのか。
いろいろな使われ方をするので代表的なものを紹介する。

「そうだろう」という意味で使うパターン

I think so.(そう思います。)

日本語の「そう」と近い意味で使うパターン。他にも「I guess so.(そうだと思います。)」や「I hope so.(そう願います。)」みたいに使う。

「で?」「だから?」の意味で使うパターン

会話の中で使うパターン。

A君「I'm going to a shop.(お店に行ったんだ)」
B君「So?(で?)」

So what?」と繋げると「だから何だよ?」というもっと強いニュアンスになる。外国映画を見ているとよく出てくるだろう。

A君「You are crazy.(あなたおかしいよ)」
B君「So what?(だから何?)」

ちなみに口語であってちゃんとした文章で使うことはない。

強調する時に使うパターン

物事を強調する時によく使う「so」。

You are so cute!(あなたはとても可愛い!)
I'm so cool.(私はとても格好いい。)
Thank you so much.(とてもありがとう。)

などなど。
逆に否定文につけると「あまり〜ではない」「それほど〜ではない」というニュアンスになる。

Not so bad.(そんなに悪くないよ。)
Not so good.(あまり良くないね。)

文章よりも口語で使われることが多い。

接続詞や冒頭で使うパターン

接続詞で「so」を使うパターン。
「なので」とか「だから」とか「それでは」とか「じゃあ」とか流れによっていろいろな意味がある。

I have a lot of work, so I was busy yesterday.(私は仕事がいっぱいあるから、私は昨日忙しかったんだよ。)
He don't have a money, so he has came back.(彼はお金を持っていないから、戻ってきたんだよ。)

上記の文章を一旦切ると冒頭で「so」を使うパターンになる。

I have a lot of work.(私は仕事がいっぱいある。)
So I was busy yesterday.(だから私は昨日忙しかったんだよ。)
He don't have a money.(彼はお金を持っていない。)
... So he has came back.(…だから戻ってきたんだよ。)

ちなみにこれらも口語であって文章で使うことはあまりない。

その他

その他にも「so」を使った言い回しがある。
全部は紹介しないが、「so far(これまでのところ)」とか「or so(大体)」とか「so be it(それなら構わない)」など。

(2) 文法の基礎

動詞については大体わかったと思う。
ここからようやく文法について説明していく。

5文型は使わない!

日本では英語の文法を学ぶ際に「5文型」というものを使っている。
普段、英語のサイトや新聞を見るととても複雑な文章がズラズラと書かれているように見えるが、それを噛み砕いていくと全て5つの文法に当てはめることが出来るというものだ。
それが以下である。

文型 構成
第1文型 主語 + 動詞
第2文型 主語 + 動詞 + 補語
第3文型 主語 + 動詞 + 目的語
第4文型 主語 + 動詞 + 間接目的語 + 直接目的語
第5文型 主語 + 動詞 + 目的語 + 補語

少しめまいがしたかもしれない。
「第○文型」というのも覚えにくいし「補語」「目的語」などという名前もとっつきにくい。
この5文型を学ぶ理由は英語を理解しやすくするためであるが、正直これが逆にわかりづらい。「これは目的語だから補語の前に入って…」とか考えるのはとてもややこしい。
実はこの5文型を学ぶのは日本くらいで、他の国ではこんな学び方はしていないのだ。また、日本でも「5文型不要論」は根強くあり違う教え方をしている方も多い。唯一この図から容易く読み取れるのは、文章は必ず「主語 + 動詞」から始まるということだけだ。そこだけ理解しつつ、5文型は無視して以下の図を参考に勉強することにする。

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これは5文型をわかりやすくしたものと思ってもらえれば良い。 基本は全てこの構成で文章が成り立っており、あとは少しの応用だけでなんとかなる。英語は単語の並び順が変わると訳がわからなくなってしまうため、上記の順番だけは間違えないように身につけておこう。

いろいろな英文のパターンを見て感覚を掴む

では、ここで早速いくつか英文のパターンを見てみよう。
単語を上記の図に当てはめながら感覚を掴んでもらえるといい。

She smilled.(彼女は笑った。)

She(誰が) + smilled(どうする) という最もシンプルな構成。

I am happy now.(私は今幸せです。)

I(誰が) + am(イコール) + happy(どんなだ) + now(いつ) という構成。
「Now, I am happy.」というように「いつ」を前に持ってきてもいい。図のグレーの部分はいろいろなところに動かせる。

He is a student.(彼は学生です。)

He(誰が) + is(イコール) + a student(何) の構成。

She bought a car.(彼女は車を買った。)

She(誰が) + bought(どうする) + a car(何を) の構成。

He is a student at Todai.(彼は東大の学生です。)

He(誰が) + is(イコール) + student(何) + at Todai(どこの) という構成。
場所を表す場合は前置詞「at」が入る。

She bought me a car.(彼女は私に車を買ってくれた。)

She(誰が) + bought(どうする) + me(誰に) + a car(何を) の構成。

I call him Tom.(私は彼をトムと呼んでいる。)

I(誰が) + call(どうする) + him(誰を) + Tom(どのように) の構成。

They were talking about it when I came in.(私が入ってきた時、彼らはそのことについて話していました。)

ではこれはどうか。一見、上の図に当てはまらないように見えるが、これは
They(誰が) + were talking(どうする) + about it(何を) + when I came in(いつ) という構成になっている。
このように「いつ」というところに文章が丸ごと入ってもいい。この場合は接続詞「when」の後に具体的な文章が入っている。

いくつかの文章を紹介した。
実はこれらの例題、先ほど出てきた5文型が全て含まれている。 5文型でなくても上の図に当てはめて考えることが出来るし、図のほうがシンプルでイメージしやすくはないだろうか。

さて、文の順番と構成は大体わかったが、ここからどう勉強していくか。
5文型のように1文型、2文型、3文型...と1つ1つ細かくやっていく必要はない。これから「過去形」や「未来形」を勉強していく中で上の図を念頭に考えれば自然と身についていく。ということで、文法の基礎はこれでおしまいである。

次回は「過去形」「未来形」などの時制を勉強していく。

(1-2) 動詞に s[es] をつけるかつけないか

動詞には「s[es]」がつくものとつかないものがある。
例えば、以下の文章を見てほしい。

  1. He is Tom. (彼はトムです。)
  2. He plays tennis.(彼はテニスをします。)
  3. I play soccer.(私はサッカーをします。)
  4. I'm from Toyota.(私は豊田市出身です。)
  5. Yumiko goes to School.(ゆみこは学校へ行きます。)

(1) (4) の「is」「am」はbe動詞なので「s」はつかないことはわかると思う。
では「s」がつく (2) と (1) の違いは何なのか?また、 (5) のように「es」になるパターンは何なのか?

一般動詞に s[es] をつけるかつけないか

英語では文章の流れによって動詞に「s」をつけるかつけないかが変わるのである。
なぜ「s」をつけるのかって?それは歴史的経緯であって、特に意味はない…。「こんなレガシー言語やってられるかよ」と思っただろうか。実際日本語も結構アレなので文句は言えない。 正直「s」のつけ方を間違えたところで意味が通じないことはないのだが、間違えていると恥ずかしいし、あとで疑問文や否定文が出てきた時に「あれ?なんでこうなるわけ?」と訳わからなくなるので覚えておこう。

ポイントは「s」をつけるパターンのみ押さえておき、それ以外はつけないと覚えよう。ちなみにbe動詞には「s」がつかない。
以下、一般動詞に「s」をつける場合のルールである。

  • 主語が三人称である(IやYouは違う)
  • 主語が単数である(WeやTheyは複数なので違う)
  • 文が現在形である
  • 肯定文である

上記の全ての条件を満たすときにsをつける

である。プログラマならこの複雑なルールに「sをつけるかつけないかどっちかに統一しろよ!」とキレそうになると思うが、ここは我慢して覚えるしかない。
覚え方は「3・単・現(サンタンゲン) の s(エス)」である。授業で聞いたことがあると思う。

さて、ここは問題を解きながら無理矢理にでも覚えよう。
以下のカッコの中に「s」が入るか入らないか分かるだろうか?

  1. You play( ) tennis.(あなたはテニスをします。)
  2. My Sister play( ) tennis.(私の妹はテニスをします。)
  3. She play( ) tennis.(彼女はテニスをします。)
  4. Bob and Tom play( ) tennis.(ボブとトムはテニスをします。)
  5. I played( ) tennis.(私はテニスをしました。)

(1)は一人称なので「s」はつかない。(2)と(3)は三人称なので「s」がつく。(4)は三人称だが複数形なので「s」はつかない。(5)は過去形なので「s」はつかない。
なんとなくわかってきただろうか。

Tips
ちなみに、複数形の「s」と三単現の「s」は違う。
例えば「dog」が複数形になると「dogs」になるのはわかると思うが、これは名詞に「s」がつくのであって三単現のように動詞に「s」がつくわけではない。まったく別物なので混乱しないように。

「s」はどういう場合に「es」となるか

三単現は動詞によって「s」だったり「es」だったりするが、どういう場合に「s」でどういう場合に「es」なのか。
これはやっていくうちになんとなく覚えていくと思うのでこの時点でしっかり覚えなくても良いと思う。
ただ、一応ルールがあるのでサラリと見ておこう。

  • ほとんどの動詞は「s」になる。
  • plays, knows, drinks ...など
  • 動詞が「s」「o」「x」「sh」「ch」で終わる時には「es」をつける。
  • goes, passes, touches ...など
  • 動詞が「子音字+y」で終わる時にはyをiに変えて「es」をつける。
  • studies, tries, cries ...など
  • 例外として「have」の場合は「has」になる。

ちょっと頭が痛くなったかもしれない。
これは上記パターンを覚えるというより、動詞に「s」をつけたときの感覚で覚えるほうが楽な気がする。
例えば「pass(パス)」にそのまま「s」をつけると「passs(パスス...)」となってしまい発音しづらい。「passes(パスィズ)」となれば自然だ。「go(ゴー)」もそのまま「s」をつけると「gos(ゴス...)」になってしまい違和感がある。「goes(ゴウズ)」なら自然だ。このように動詞に「s」をつけて発音してみて違和感あったら「s」じゃなくて「es」つける、くらいの感覚でも良いと思う。
ただし、「study」→「studies」みたいな変形パターンだけ気をつけよう。
まあここは今ガチガチに覚えなくても良い。

(1-1) be動詞 と 一般動詞

be動詞 と 一般動詞

動詞とは、例えば「go」や「play」などであるが、よく見る「is」や「are」も動詞に含まれる。この動詞の種類によって文章中での使われ方が違うのである。まずは動詞の種類を覚えよう。

be動詞 一般動詞
am / is / are go / play / run など(be動詞以外の全て

動詞の種類はこの2つだけである。とても簡単。
ではこの2つの動詞は何が違うのか?
一般動詞は「run(走る)」や「eat(食べる)」などその名の通り"動き"を示す。
反対にbe動詞は「〜です」や「〜にいる」などその名前やその状態を示す。「be"動詞"と言いつつ動かないんじゃん!」と思うかもしれないが、それはそういうものだと思って覚えよう。

be動詞「am/is/are」をどう使い分けるかはなんとなくわかると思うのでサラリと説明する。
基本は主語が単数の時は「is」、複数の時は「are」だ。例えば主語が「He」だったら「is」、「We」だったら「are」という具合。
ただし例外として主語が「I」のときは「am」、「You」のときは「are」が使われる。

Tips
上記で紹介した動詞は全て「現在形」というものである。 動詞は時間軸によって形があり、「〜であった」などの過去形、「〜になるでしょう」などの未来形などが存在する。 例えばbe動詞だったら上記の3つ以外に was や were などがある。一般動詞も過去形・未来形以外にも過去完了形や未来完了形などがある。 動詞の形はやっていくうちに自然と覚えていけると思うのでここでは割愛する。

動詞の使い分け

さて、be動詞 と 一般動詞 の違いがわかったところで簡単な文章を組み立ててみよう。
以下にいくつか例文を用意した。どういう場合に be動詞 でどういう場合に 一般動詞 か分かるだろうか?

  1. He is Tom. (彼はトムです。)
  2. He plays tennis.(彼はテニスをします。)
  3. I am a teacher.(私は教師です。)
  4. I'm from Toyota.(私は豊田市出身です。)
  5. Yumiko goes to School.(ゆみこは学校へ行きます。)

(1)はbe動詞「is」、(2)は動詞「plays」、(3)はbe動詞「am」、(4)は「I'm」と省略されているがbe動詞「am」、(5)は動詞「goes」を使っている。
be動詞はいずれも「私は〜です」とか「彼は〜です」のような名前やその状態を示す文章になっており、一般動詞は「私は〜へ行きます」や「彼は〜をします」のような"動き"を示していることがわかると思う。

(番外編)「he / his / him / his」「she / her / her / hers」の使い分け

いろいろな英文を読んでいると「He」が「His」になったり「She」が「Her」になっている文章を見かけるだろう。
ではどういう時に「He」でどういう時に「His」なんだよ?というのを紹介する。 これは日本語訳した時にどういう意味になるかで覚えると良い。
同様に「I / my / me / mine」「you / your / you/ yours」なども紹介する。

he / his / him / his

意味
he 「彼は」と訳す場合に使う。文頭に来るパターンが多い。
his 「彼の」と訳す場合に使う。「his dream」だと「彼の夢」という意味になる。
him 「彼に」「彼と」「彼を」と訳す場合に使う。「〜with him」だと「彼と一緒に」という意味になる。
his 「彼のもの」と訳す場合に使う。後に名詞が来なくても使える。「This pen is his.」だと「このペンは彼のです。」という意味になる。

she / her / her / hers

同様に「she / her / her / hers」も使い分ける。
heの場合と少し形が違うので注意。

意味
she 「彼女は」と訳す場合に使う。文頭に来るパターンが多い。
her 「彼女の」と訳す場合に使う。「her car」だと「彼女の車」という意味になる。
her 「彼女に」「彼女と」「彼女を」と訳す場合に使う。「〜with her」だと「彼女と一緒に」という意味になる。
hers 「彼女のもの」と訳す場合に使う。後に名詞が来なくても使える。「This book is hers.」だと「この本は彼女のです。」という意味になる。

you や they や we はどうなる?

同様に「you」や「they」なども変化する。
考え方は「he / his / him / his」や「she / her / her / hers」と同様だ。一覧で見てみよう。

誰/何 が/は 〜の 誰/何 を/に 〜のもの
I my me mine
you your you yours
he his him his
she her her hers
we our us ours
they their them theirs

なんとなくイメージはついただろうか。
ちなみに「you」は単数でも複数でも同じである。

例文

いくつか例文を見てみよう。

This is his book.(これは彼の本です。)
She loves him.(彼女は彼を愛しています。)
Is this your book?(これはあなたの本ですか?)
It's mine.(それは私のです。)
This house is theirs.(この家は彼らのです。)

大体イメージはついたと思うので、あとは使っていけば自然と覚えると思う。

(番外編) 名詞に「a / an / the」のどれをつけるべきか?

名詞には「a teacher」とか「the shop」とか「an English」のように「a/an/the」がついているのを見かけると思う。どういう場合に「a/an」でどういう場合に「the」なのか?

「a / an」を使う場合

まず「a/an」は不特定名詞に使われる。
不特定名詞とは、その名詞が特定の1つを指さない場合のこと。例えば以下の例文をみてほしい。

I go to a park.(私は公園へ行きます)

この場合、公園とは特定の1つの公園を指すのではなく「ある公園に行きました」みたいなニュアンスになる。
これが不特定名詞である。
また、話の中ではじめて登場する単語にも「a/an」をつけたりする。例えば「私は犬を飼っています。」と言いたい時は「I have dog.」と言うが、会話中ではじめて犬が登場する場合は以下のように言う。

I have a dog.(私は犬を飼っています。)

また、それ以外にも「a/an」がつくパターンがいくつかあるのだが、これは覚えていくしかない。代表的なものは以下。

  • 職業をさす場合:「a teacher」「an engineer」
  • 数量をさす場合:「a little」「an hour」

「a」と「an」の使い分け

「a」と「an」の使い分けは何なのか?
これは基本的には名詞の最初が母音の単語は「an」になる。「an engineer」「an English」など。

「the」を使う場合

では「the」はどういう場合に使うのか。
これは「a/an」と反対と覚えてもらえば大体合っている。特定できる名詞に対して使ったり、会話の中で2回目以降に登場する言葉に対して「the」を使う。
例えば以下のように使う。

I watched the Star Wars movie yesterday.(私は昨日映画「スターウォーズ」を見ました)

その他にも「the」を使うパターンがいくつかある。これもやっていくうちに覚えていくしかない。例えば以下のようなパターン。

  • 最上級を表す場合:「the most」「the biggest」
  • 海や砂漠の名称をいう場合:「The Sahara desert」

(1) 全ては動詞から

まず英語を勉強する上で一番最初に覚えたいのは動詞。
なぜかというと、基礎となる全ての文法には必ず主語とこの動詞が含まれるからである。
動詞を覚えないことには文章を作ることが出来ない。

be動詞 と 一般動詞

動詞とは、例えば「go」や「play」などであるが、よく見る「is」や「are」も動詞に含まれる。この動詞の種類によって文章中での使われ方が違うのである。まずは動詞の種類を覚えよう。

詳しくはこちらのページにまとめた。

一般動詞に s[es] をつけるかつけないか

上記の例文で一般動詞に「s」または「es」がついているものとついていないものがあるのにお気づきだろうか。
例えば「plays」や「goes」なんかがそうである。最初に混乱しやすいのはここだ。
英語では文章の流れによって動詞に「s」をつけるかつけないかが変わるのである。

詳しくはこちらのページにまとめた。

否定文 と 疑問文 の作り方

ここで 否定文 と 疑問文 の作り方を説明しよう。
「動詞の話からなぜ急に文章の話に?」と思っただろうが、これも動詞の勉強の一環だ。 先ほど出てきたような文章を 否定文 と 疑問文 にした時に動詞の形を意識する必要がある。
まずはいくつかの文章を否定文・疑問文にしてみよう。

You play tennis.(あなたはテニスをします。)
  • 否定文: You do not play tennis.(あなたはテニスをしません。)
  • 疑問文: Do you play tennis?(あなたはテニスをしますか?)
Tom is from Toyota.(トムは豊田出身です。)
  • 否定文: Tom is not from Toyota.(トムは豊田出身ではありません。)
  • 疑問文: Is Tom from Toyota?(トムは豊田出身ですか?)

上記はなんとなくイメージ出来ると思うが、ここで先ほど説明したbe動詞と一般動詞の違いを押さえておくとよりはっきりと理解できる。
否定文の場合、be動詞は後ろに「not」をつける、一般動詞は前に「do not」をつける。 疑問文の場合、be動詞はbe動詞自身を文頭に出す、一般動詞は「Do」を文頭につける。 これだけだ。
もちろん、「do not」や「is not」は「don't」や「isn't」と略してもらっても構わない。

ではこちらの文章を否定文・疑問文にするとどうか。

He plays tennis.(彼はテニスをします。)
  • 否定文: He does not play tennis.(彼はテニスをしません。)
  • 疑問文: Does he play tennis?(彼はテニスをしますか?)

いきなり「does」が出てきて死にたくなったと思うが落ち着いてほしい。
ここでさっきの「三単現のs」が出てくる。

まずは否定文から順番に考えてみよう。
原文の He plays tennis. は「三単現のs」がついている文章だ。これを何も考えず否定文にすると He do not plays tennis. となるが、これは間違い。「三単現のs」の条件に「肯定文であること」とあったのを覚えているだろうか。なので原文を否定文にすることで「plays」から「s」が取れてしまうわけだ。しかし「s」はそのまま無くなるわけではなく「do」のほうに移動して「does」と進化を遂げる。意味不明だがそういうものである。 疑問文にした場合も同様である。 Do he plays tennis? とはならず、「plays」の「s」が「do」に移動して Does he play tennis? となる。
あの「三単現のs」があるかないかで否定文・疑問文の「do」の形が変わるのでややこしいが覚えておこう。

練習問題

さて、これで基本的な動詞の使い方は説明した。
試しに以下の問題を解いてみよう。カッコに何が当てはまるか選んでほしい。

  1. I (is/am/are) Tom.(私はトムです。)
  2. My sister (go/gos/goes) to forest.(私の妹は森へ行きます。)
  3. (Are/Do/Does) you speak English?(あなたは英語を話せますか?)
  4. (Does/Do/Are) he drive a car?(彼は車を運転しますか?)
  5. I (study/studys/studies) English.(私は英語を勉強しています。)

(1)は「am」、(2)は3人称なので「三単現のs」がついて「goes」、(3)は2人称なので「Do」、(4)は3人称なので「三単現のs」を使いたいが疑問文なので「Does」、(5)は1人称なのでそのまま「study」となる。

その他

その他、初心者が気になりそうなところを補足説明する。

主語や名詞の基本的な話

別のページにまとめたので参照してほしい。

動詞の前にbe動詞をつけるかどうか

動詞の前にbe動詞がついているパターンとついていないパターンがある。
同じ意味に見えるが、これは何が違うのか。
以下の文章を見てほしい。

  • I play tennis.(私はサッカーをします。)
  • I am play tennis.(私はサッカーをしています。)

日本語訳を見てもらうとわかるが、ニュアンスが少し違う。
ここで序盤にしたbe動詞の説明を思い出してほしいのだが、be動詞は「その名前や状態を示す」時に使う。例えば前者の「I play tennis.」だったら「普段からサッカーしてるよー」みたいなニュアンスだが、これにbe動詞がつくと「今サッカーしているよー」というように"現在の状態を示す"文章になるのだ。
ただ、例として出したものの「I am play tennis.」はちょっとおかしくて、現在の状態を示すなら「I am playing tennis.」と「動詞ing」と併用するのが自然。

Tips
ちなみにどういう時に動詞に「〜ing」がつくのだろうか。
「今〜しているよ!」という現在進行形の使い方以外にもいくつかあり混乱しやすいポイント。
「〜ing」の使い方は大きく分けて3パターンある。
1. 先ほどの「I am playing tennis.」のように現在進行形の場合は「be動詞 + 動詞ing」で使う。
2. 「I like reading.(私は読書が好きです。)」のように「読んでいる=読書」という動名詞として使うパターン。
3. 「This movie was exciting.(この映画には興奮しました。)」のように「exciting(興奮させるような)」という形容詞として使うパターン。