(1) 全ては動詞から
まず英語を勉強する上で一番最初に覚えたいのは動詞。
なぜかというと、基礎となる全ての文法には必ず主語とこの動詞が含まれるからである。
動詞を覚えないことには文章を作ることが出来ない。
be動詞 と 一般動詞
動詞とは、例えば「go」や「play」などであるが、よく見る「is」や「are」も動詞に含まれる。この動詞の種類によって文章中での使われ方が違うのである。まずは動詞の種類を覚えよう。
詳しくはこちらのページにまとめた。
一般動詞に s[es] をつけるかつけないか
上記の例文で一般動詞に「s」または「es」がついているものとついていないものがあるのにお気づきだろうか。
例えば「plays」や「goes」なんかがそうである。最初に混乱しやすいのはここだ。
英語では文章の流れによって動詞に「s」をつけるかつけないかが変わるのである。
詳しくはこちらのページにまとめた。
否定文 と 疑問文 の作り方
ここで 否定文 と 疑問文 の作り方を説明しよう。
「動詞の話からなぜ急に文章の話に?」と思っただろうが、これも動詞の勉強の一環だ。
先ほど出てきたような文章を 否定文 と 疑問文 にした時に動詞の形を意識する必要がある。
まずはいくつかの文章を否定文・疑問文にしてみよう。
You play tennis.(あなたはテニスをします。)
- 否定文:
You do not play tennis.(あなたはテニスをしません。)
- 疑問文:
Do you play tennis?(あなたはテニスをしますか?)
Tom is from Toyota.(トムは豊田出身です。)
- 否定文:
Tom is not from Toyota.(トムは豊田出身ではありません。)
- 疑問文:
Is Tom from Toyota?(トムは豊田出身ですか?)
上記はなんとなくイメージ出来ると思うが、ここで先ほど説明したbe動詞と一般動詞の違いを押さえておくとよりはっきりと理解できる。
否定文の場合、be動詞は後ろに「not」をつける、一般動詞は前に「do not」をつける。
疑問文の場合、be動詞はbe動詞自身を文頭に出す、一般動詞は「Do」を文頭につける。
これだけだ。
もちろん、「do not」や「is not」は「don't」や「isn't」と略してもらっても構わない。
ではこちらの文章を否定文・疑問文にするとどうか。
He plays tennis.(彼はテニスをします。)
- 否定文:
He does not play tennis.(彼はテニスをしません。)
- 疑問文:
Does he play tennis?(彼はテニスをしますか?)
いきなり「does」が出てきて死にたくなったと思うが落ち着いてほしい。
ここでさっきの「三単現のs」が出てくる。
まずは否定文から順番に考えてみよう。
原文の He plays tennis.
は「三単現のs」がついている文章だ。これを何も考えず否定文にすると He do not plays tennis.
となるが、これは間違い。「三単現のs」の条件に「肯定文であること」とあったのを覚えているだろうか。なので原文を否定文にすることで「plays」から「s」が取れてしまうわけだ。しかし「s」はそのまま無くなるわけではなく「do」のほうに移動して「does」と進化を遂げる。意味不明だがそういうものである。
疑問文にした場合も同様である。 Do he plays tennis?
とはならず、「plays」の「s」が「do」に移動して Does he play tennis?
となる。
あの「三単現のs」があるかないかで否定文・疑問文の「do」の形が変わるのでややこしいが覚えておこう。
練習問題
さて、これで基本的な動詞の使い方は説明した。
試しに以下の問題を解いてみよう。カッコに何が当てはまるか選んでほしい。
- I (is/am/are) Tom.(私はトムです。)
- My sister (go/gos/goes) to forest.(私の妹は森へ行きます。)
- (Are/Do/Does) you speak English?(あなたは英語を話せますか?)
- (Does/Do/Are) he drive a car?(彼は車を運転しますか?)
- I (study/studys/studies) English.(私は英語を勉強しています。)
(1)は「am」、(2)は3人称なので「三単現のs」がついて「goes」、(3)は2人称なので「Do」、(4)は3人称なので「三単現のs」を使いたいが疑問文なので「Does」、(5)は1人称なのでそのまま「study」となる。
その他
その他、初心者が気になりそうなところを補足説明する。
主語や名詞の基本的な話
別のページにまとめたので参照してほしい。
- (番外編) 名詞に「a / an / the」のどれをつけるべきか? - エンジニアのための英語講座
- (番外編)「he / his / him / his」「she / her / her / hers」の使い分け - エンジニアのための英語講座
動詞の前にbe動詞をつけるかどうか
動詞の前にbe動詞がついているパターンとついていないパターンがある。
同じ意味に見えるが、これは何が違うのか。
以下の文章を見てほしい。
- I play tennis.(私はサッカーをします。)
- I am play tennis.(私はサッカーをしています。)
日本語訳を見てもらうとわかるが、ニュアンスが少し違う。
ここで序盤にしたbe動詞の説明を思い出してほしいのだが、be動詞は「その名前や状態を示す」時に使う。例えば前者の「I play tennis.」だったら「普段からサッカーしてるよー」みたいなニュアンスだが、これにbe動詞がつくと「今サッカーしているよー」というように"現在の状態を示す"文章になるのだ。
ただ、例として出したものの「I am play tennis.」はちょっとおかしくて、現在の状態を示すなら「I am playing tennis.」と「動詞ing」と併用するのが自然。
Tips
ちなみにどういう時に動詞に「〜ing」がつくのだろうか。
「今〜しているよ!」という現在進行形の使い方以外にもいくつかあり混乱しやすいポイント。
「〜ing」の使い方は大きく分けて3パターンある。
1. 先ほどの「I am playing tennis.」のように現在進行形の場合は「be動詞 + 動詞ing」で使う。
2. 「I like reading.(私は読書が好きです。)」のように「読んでいる=読書」という動名詞として使うパターン。
3. 「This movie was exciting.(この映画には興奮しました。)」のように「exciting(興奮させるような)」という形容詞として使うパターン。